強引な彼と恋のマジックドライビング
「朝陽‥]

優しく抱き寄せる私の素肌に触れる柚月の少し汗ばんだ肌。
すっかり息が整った私は、柚月と目を合わせるのが恥ずかしくて、顔を隠すようにたくましい胸に顔を埋める。

「家まで我慢できなくて悪い。
なんか…やっぱアイツに嫉妬してすぐに朝陽を俺のものにしたくなった。
ずっと我慢してたのに馬鹿みてぇ‥」

そっと上目遣いに見上げた柚月と目が合ってしまい、慌てて逸らそうとした私を見てふっと笑うと

「朝陽は追い詰めないと俺にデレてくれないし、本音を口にしてくれないな」

途端に何度も柚月の名前を熱に浮かされながら口にして、好きだと繰り返していた自分が恥ずかしくなる。

「しっ知らないっ!」

「はぁぁ、そんな可愛い顔すんなよ。また我慢できなくなるだろ」

ため息をついた柚月は

「俺と結婚しろよ、朝陽。
そうじゃないと朝陽に手が出せねぇ…」

恨めしそうに私を見る柚月に

「えっ…と…もしかして…結婚、結婚ずっと言ってたのって…」

「朝陽を抱きたかったからに決まってんだろ!結婚するまでは朝陽に絶対手を出すなって言われてんだよ!
好きな女目の前にして、どれだけ我慢したと思うんだよ!」

「えっ…誰とそんな約束したの?」

「あっ!えっと…」

柚月の目が泳ぎだした。




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