強引な彼と恋のマジックドライビング
「初めて大地の家に遊びに行ったとき、朝陽に会って俺すげー衝撃受けたんだ」

「なんで?」

「朝陽はさ、昔から背が高くて大人びてて、どう見てもその外見は高校生か中学生にしか見えなくて。

大地の妹だっていうから、1コ、2コ年下なのかと思ってたらまさか5コ下のまだ小学生だろ?

美少女がランドセル背負ってるのはコスプレかよっ!ってまじ衝撃が半端なかった」

柚月の言葉に私は目を見開き途端に真っ赤になる。

「なっ!!
小学生をそんな邪な目で見てたの柚月!最低っ」

「ははっ、しょうがねぇじゃん。
あまりにも可愛くて一目惚れしたんだから。
なのにまだ小学生なんだぜ?

俺はロリコンかっ!ってけっこうへこんだんだからな」

屈託のない笑顔に、だんだんと昔の私の記憶の中の "しんちゃん " と
"柚月" が重なっていく。
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