幼なじみの彼とわたし
遥ちゃん、、、
こんなことしてくれるのは、わたしが幼なじみだから?
やっぱり好きな人にもこんな風に優しくしてるの?

遥ちゃんへの気持ちに気づいたのは最近なのに、こんなに苦しくてこんなにつらくなるほど好きだっただなんて。


こんなことされたら、もっともっと好きになっちゃうじゃん。
優しさが嬉しいけど反面複雑だ。


「亜衣?」

俯いているわたしの顔を覗きこんで名前を呼んでくれる。
今日だけで何回名前を呼んでくれてるんだろう。
遥ちゃんが呼んでくれる『亜衣』はほんとに心地よい。
今日だけは…、今だけは…、甘えてもいいかな。


「じゃあ、ぎゅーって、してて」

「…は?」

「わたしが、泣いてる、ときは、ぎゅーって、して、て」

「あ、う、うん…こう?」


遥ちゃんがさっきよりもう少しだけ強く手を回してくれる。
やっぱりこの胸はわたしのためだけにあってほしいのに。
またさらに涙が出てくる。

ありがとう、遥ちゃん。


そこからの記憶がまたなくなっている。
また寝てしまったようだ。


窓から日が差し込んでいることに気づく。


「え?朝?」


一瞬、今がいつでどこにいるのかわからなくなり、きょろきょろしながら状況把握に必死になる。

どうやらソファに横たわっていたようだ。
一緒だったはずの遥ちゃんの姿はなさそう。
帰ったのかな。
テーブルの上においていたスマホで時間を確認するとまだ6時前。


「とりあえずシャワー浴びよ」
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