幼なじみの彼とわたし
「かわいいし、いい子だなぁと思って」

「なにそれ」

「亜衣紗ちゃん、本当に西本くんに恋してるんだね。幼なじみっていうだけだったら、西本くんに好きな人がいたら応援したくなるもんだと思うよ」


わたしには異性の幼なじみがいないからよくわからないけど、といずみん。


「うん」

いずみんはぱっとわたしの体を離した。


「よかったね、自分の気持ちがわかって!あとごめんね、ちょっと意地悪して」

「意地悪?」

わたしの表情とは反対に、いずみんはにこにこしながら、また食べ始めている。

意地悪なことって?



「うーん、そのへんは西本くんに聞いてみるのがいいかも」

「…何を?」


ますます意味がわからない。
いずみんの言う“意地悪”の内容を遥ちゃんが知ってるってこと??
頭がハテナマークでいっぱいだ。


「好きな人のこととか?そのへんのこと?」

そのへんのことって、どのへんのこと?
でも、今傷ついたところなのに、さらに本人から好きな人の話聞いて、わたしの心が持つとは思えない。


「あぁ、でも嬉しい。亜衣紗ちゃんが西本くんをねー、ふふ。亜衣紗ちゃん、ちゃんと気持ち伝えなよ!絶対よ!」

「いや、それは…」

「早くしないと、誰かにとられちゃうかもしれないからね、勇気出すのよ!モーリーの結婚式の日、奥さん側のお友だちが何人も話しかけに行ってたみたいだし。彼はモテるよ」

「わかってる。…けど」
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