【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
課題を代わりにやってくれるの?


それはすごくラク……


「成績をあげてやってもいい。それ以外のことでも――たとえば貴様のコンプレックスを瞬く間に克服させてしまうなど」


そんなことまで?


「俺の餌になるとはそういうことだ」


どういうこと?


「磨いてやる。覚悟ができたか」

「できてない!」


悪魔の誘惑、恐ろしすぎる。


整形ナシで如月先生みたく変貌できるなら
叶えたい、と願いかけた。


悪魔に魂を売るところだった……!


「勉強もコンプレックスも、自分の力でなんとかしてみせる。……できなくてもセロにお願いしたりなんかしない!」

「歯を磨き風呂に入ったのは。俺にすみずみまで喰われてもいいためだろう?」

「それはとんでもなく解釈違いというもの……」

「どれ。味見してやろう」
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