【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

「ただの幼なじみの分際で。まるで自分のモノのように貴様を扱った。刹那は俺の女なのに」


――――!?


「それから自転車の男。あれは、あやうく刹那にケガさせるところだった。ベーコンにでもなってもらうか」


やめてくれ。

あんたは湯婆婆(ゆばーば)か。


セロが殺気だっている。


自分の多目的ペット(?)であるわたしを傷つける人には容赦なさそう……。


「ベーコンは、ダメ」

「ウインナーソーセージか?」


そういう問題じゃない!


「あの人はスピード出しすぎだけど、それでも人間を変えたりしないで」

「うむ。ならば。ちょっと、こらしめてやろう」


口調はとても軽いけれど、目がすわっているよ。
< 231 / 484 >

この作品をシェア

pagetop