【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「ただの幼なじみの分際で。まるで自分のモノのように貴様を扱った。刹那は俺の女なのに」
――――!?
「それから自転車の男。あれは、あやうく刹那にケガさせるところだった。ベーコンにでもなってもらうか」
やめてくれ。
あんたは湯婆婆か。
セロが殺気だっている。
自分の多目的ペット(?)であるわたしを傷つける人には容赦なさそう……。
「ベーコンは、ダメ」
「ウインナーソーセージか?」
そういう問題じゃない!
「あの人はスピード出しすぎだけど、それでも人間を変えたりしないで」
「うむ。ならば。ちょっと、こらしめてやろう」
口調はとても軽いけれど、目がすわっているよ。