【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
――――ドクン
「……うん」
「私、ヒトの血なしじゃ生きられない体質なの」
人間の血が必要なカラダ?
「それって。えっと。吸血鬼……みたいな?」
「そういうこと」
「そっか。それで。アキラさんの、血を」
「飲みこみがはやくて助かるわ。刹那のように頭のいい子は。好きよ」
雛が、ナンパについていった理由。
それは――"食事"のためだったんだ。
「だけど思ったより驚かないのね。さっきの男なんて私の牙を見た瞬間、気絶したわ」
わたしだって、驚いている。
今にも気絶しそうだ。
それでもこうして
なんとか落ち着いて話ができているのは
あの男のおかげだろう。
そう……
なんたってわたしの日常は、悪魔にとっくに壊されてしまったのだから。
悪魔と共に、あるのだから。