【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
わたしにも理解できるのは、

セロと雛が知り合いだということ。


そしてお互いの正体を知っていること。


「刹那は返してもらうぞ」

「いいわよ。私は同じクラスだから、これからいくらでも仲良くできるもの」

「その話し方、やめろ。吐き気がする」


雛の喋り方はとても丁寧だと思うけど……。


「いつまで女のフリをしている」


――――え?


「酷いなぁ、セロ。刹那の前で、隠し事(それ)言っちゃう?」


雛の声が、急に低くなった。


低いといっても野太くなったわけじゃない。


女の子にしてはハスキーというくらいの

透き通った、低音ボイス。
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