Keeper.ll
『ふーん、学校によって違うんだ。やっぱり。うちの中学は屋根がなかったらしい。なんか椅子の上に立って骨組みに張られた布を殴ったりけったりして破るらしいから。』
「治安の悪さがレベル違いじゃん……」
「え〜?ほんと〜?何それ怖すぎでしょ」
永富にドン引きされた目で見られるが私にそんなこと言われても……。というかあなた曲がりなりにも不良でしょ。今更治安くらいでそんな事言われても。
『私も自分で言いながら治安の悪さに震えてるよ。』
ほんとに?というような目で見られたが。私のことなんだと思ってるの?私は別に参加とかしてなかったからわかんないけどね。……まあ、いたとしても止めもしてはいないが。だって余計に絡まれるのなんて御免だし。
〈それでは、再開します。〉
再開のアナウンスが流れ、一部から声援が飛ぶ。
『次の種目はなんだったっけ?』
「ん?ちょっと待ってね。」
千歩がプログラムを見せてくれたので、それを覗ききこむ。
「げっ〜!!次クラス対抗リレーかよ〜!!食べた後に走るのって辛いからヤダー!!」
永富がプンスカと頬を膨らませていたが、
『すごい速さで昼食食べた後に一番乗りで屋上へ向かっていった人が何を言っているの?』
「かなりのスピード感あったよねぇ」
千歩にまで笑われているこの状況。
「それとこれとは別でしょ!」
と、しぼみかけていた頬をまた膨らませた永富がまるでリスの頬袋のようで笑いが止まらなかった。