Keeper.ll
帯刀と話しているうちにどうやら入場は終了したとアナウンスが鳴る。選手たちが位置につく。私のクラスは永富だ。
〈位置について~、よーいドン!!!〉
ピストルの合図で、みんな一斉に走り出す。中でもうちのクラスが圧倒的なスタートダッシュを決め、相手とぐんぐん差をつける。
「そういえば、さっきの休み時間、何してました?」
『え?普通に昼食食べてたけど。』
「屋上ですか?」
『空き教室で食べた後に私と千歩と永富で屋上行ったけど。』
今、永富の手からバトンが次の走者へと渡った。
「へ~、暑そうですね。」
『ほんとに地獄だったよ』
「何してたんですか?」
『しりとり。』
「え?しりとり…ですか?」
正気?というような目で見られる。いや私もそう思う。炎天下の中、屋上までわざわざ登って行ううことがしりとりでいいのか?そう思うかもしれない、普通ならば。
『普通なら、「おかしいよね?」お疲れ、そして会話を横取りするな、永富。』