Keeper.ll
「なに、僕抜きでいちゃついちゃってるの~?」
僕のこと放っておいて酷いよ~とほほを膨らませてかわいこぶる永富に苦笑を漏らす。
「だって、雪さんは俺が守る必要がなくらい強いじゃないですか。」
『うーん?ツッコミ入れるところ絶対にそこじゃないと思うんだけど』
永富に至っては想像をしてしまったのだろう、「うへ~気持ち悪い」と苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「みんなを守るのは僕の仕事だしね~」
ドンと任せて~と胸をたたいていた。
視線をリレーに戻す。今は2位になっていた。一位はB組で少し開いてA組、その後ろをもう少し開いてC組に僅差で食らいつくD組だ。Aが抜かしてBが抜き返して。Cと僅差まで縮まり追いかけられたり。DがCを抜かしたり、歓声がここまで響いているとなると、結構激烈だったようである。
私たちが変なことを話しているうちにここまで進んでいたらしい。ここに千歩がいたら「ちゃんと応援しなきゃダメだよ」と怒られるだろう。きっと千歩はしっかり見ていちいち感動したりしているんだろう。
『今はー、10番が走っているのか?』
「そうみたいですね」
「りかちんの出番もうすぐだね~」