Keeper.ll



『そうね~』


10番の子が次の人にバトンを渡して受け取った子が走りだす。

『帯刀はさ』

「はい?」

『前回の練習の時私に緊張します?って質問してくれたけど、帯刀自身は緊張した?』

「いえ、俺は全然。ただ里香さんは周りの人とか注目しているだろうから気になったんですよ。」

まぁあの速さなら緊張とかしないで堂々と走れますよね。と言われ何となく複雑な気持ちになる。

『別に緊張してないのはそれと関係ないよ。今は緊張してる?』

「やっぱり本番だとみんなに見られてるんで緊張しますね。」

『永富は?』

「あいにくと人様の目を気にするほどのかわいいメンタルを持っていないかな~」

ニッとお茶目に笑う雪に帯刀が意地悪ですねと笑った。


12番の子にバトンが渡る。ほかのクラスの人たちもドドドドと次々に駆け抜けていく。

「りかちんは?」

『私?……やっぱり緊張しないかな~。しいて言うなら高揚感でドキドキしてるよ。』

「意外~」

『私のことなんだと思ってるの。』

「ははは。がんばれ~。」

「頑張ってください!」

『ありがと。』

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