神楽先生はそんなに甘くない。
早く食べないと終わっちゃう。
まぁ食べながらも話せるしね!と、何とか自己完結して、私もお弁当箱の蓋を開けた。
今日は、高校生活初めてのお昼ということで朝気合いを入れて作ったおかずたちが顔を覗かせる。
「あ、相変わらず茉白の弁当美味しそうだね。」
卵焼きを頬張りながら、香帆が私のお弁当を覗き込んだ。
「最初だしね。気合い入れちゃった。あ、香帆が好きな唐揚げ入れてきたよ。食べる?」
「食べる!」