神楽先生はそんなに甘くない。
言うや否や、口を開けて唐揚げを待つ姿勢をとった香帆に、あーんと食べさせる。
うん、うちの親友はやっぱり可愛いな。
整った目鼻立ちと、はっきりした物言い。
香帆は小学生で知り合い、仲良くなって以来、ずっと私の自慢の友人だ。
「んん〜...!」
特にこの何でも美味しそうに食べるところが、個人的に大好きだったりする。
この顔が見たくて、中学の時から1日1個必ずお弁当のおかずをあげてたほど。