異世界でお菓子を振舞ったら、王子と竜騎士とモフモフに懐かれました
「あと、ドリンクメニューにも気になるものがあるんだが…。この、タピオカミルクティーってのはなんだ?」
そう、タピオカだ。パンケーキと違ってこの国の人に馴染みのないものなので、こちらのほうは大穴狙いだ。しかも、この国の人たちの愛飲しているミルクティーに入れるということで、拒絶反応を示される可能性もある。
「タピオカっていうのは、でんぷんで作るもちもちした食感の小さくて丸いゼリーみたいなものです。ほんとはキャッサバというお芋のでんぷんで作るんですが、コーンスターチで代用しようと思って。それを冷たいミルクティーに入れると、食感が楽しいドリンクになるんですよ。実は試しに作ってきたんですが、飲んでみますか?」
「おお、ぜひ飲ませてくれ」
昨夜家で作って、木の水筒に入れて持ってきたのだ。魔法石冷蔵庫で冷やしてあったそれを、ガラスのグラスに注いで料理長さんに渡した。
黒いタピオカは見た目にインパクトがあるけれど、この国の人にもウケるだろうか。この国にも黒糖があったから黒くできたが、もしダメな時は、白いままにすることも考えている。
「おおっ、ミルクティーの中に闇の魔法石が沈んでいるみたいで美しいな。このまま飲んでいいのか?」
なるほど、闇の魔法石か。見た目の問題はこの国特有の美意識に救われた。食感はどうだろう。
「本当はストローという細長い筒を使って吸い上げながらだと飲みやすいのですが、今はスプーンですくいながら飲んでみてください」
持ち手の長いスプーンを渡すと、料理長さんはそれをグラスの中に沈めた。
「む、なかなかすくいづらいな。つるつるしてスプーンから落ちてしまう。だからストローというものが必要なのか」
「はい。もしこのメニューが決まったら、そちらは紙か木で作れると思います」
「そうか、そのときは大量生産しないとな」
真剣な目でタピオカと格闘していた料理長さんが、ついにスプーンを口に運んだ。瞬間、目が大きく見開かれる。
そう、タピオカだ。パンケーキと違ってこの国の人に馴染みのないものなので、こちらのほうは大穴狙いだ。しかも、この国の人たちの愛飲しているミルクティーに入れるということで、拒絶反応を示される可能性もある。
「タピオカっていうのは、でんぷんで作るもちもちした食感の小さくて丸いゼリーみたいなものです。ほんとはキャッサバというお芋のでんぷんで作るんですが、コーンスターチで代用しようと思って。それを冷たいミルクティーに入れると、食感が楽しいドリンクになるんですよ。実は試しに作ってきたんですが、飲んでみますか?」
「おお、ぜひ飲ませてくれ」
昨夜家で作って、木の水筒に入れて持ってきたのだ。魔法石冷蔵庫で冷やしてあったそれを、ガラスのグラスに注いで料理長さんに渡した。
黒いタピオカは見た目にインパクトがあるけれど、この国の人にもウケるだろうか。この国にも黒糖があったから黒くできたが、もしダメな時は、白いままにすることも考えている。
「おおっ、ミルクティーの中に闇の魔法石が沈んでいるみたいで美しいな。このまま飲んでいいのか?」
なるほど、闇の魔法石か。見た目の問題はこの国特有の美意識に救われた。食感はどうだろう。
「本当はストローという細長い筒を使って吸い上げながらだと飲みやすいのですが、今はスプーンですくいながら飲んでみてください」
持ち手の長いスプーンを渡すと、料理長さんはそれをグラスの中に沈めた。
「む、なかなかすくいづらいな。つるつるしてスプーンから落ちてしまう。だからストローというものが必要なのか」
「はい。もしこのメニューが決まったら、そちらは紙か木で作れると思います」
「そうか、そのときは大量生産しないとな」
真剣な目でタピオカと格闘していた料理長さんが、ついにスプーンを口に運んだ。瞬間、目が大きく見開かれる。