eternal〜守りし者〜
『…………目……?』


そう呟いて克徳の目を見てしまった空我。一瞬で吹き飛ばされ大きな岩壁へと身体を叩きつけられた。



それを目で追った将季は地面へと落ち気を失う空我にそっと目を閉じると、そのままゆっくり振り返り刀を抜いた。


『見なきゃいぃんだろ?その汚れた目を。』


『そういう事だ…。』


そう言って権蔵も目を閉じた。


佐護路は幼き将季に1番最初に眼隠術(がんいんじゅつ)を叩き込んだ…。相手の気と、仲間の気を感じ取る事が出来れば目を閉じても、その動きは全て見えているに等しい。それが眼隠術だ。


『…あいつ、覚えてたのか…。』


佐護路もそっと目を閉じた。



『フッ…。吹き飛ばすだけが能では無いわ。奴の首さえ跳ねれば、貴様ら忍びも自由の身になれると言うのに…何故命を無駄にする?何故奴に仕える?』



『…我が子同然だからな…。』

と、佐護路。

『親は子を守る…それだけの事。』

と、権蔵。



『ならば彼奴はお前らの為に命を惜しまんと言うのかッ!』


『…違う…。それもまた、子を思う親としての譲れぬ命だ…。』


佐護路の言葉に肩を震わせた克徳。


『どいつもこいつも親子、親子と…ッ。その様な戯言が1番腹立たしいのだッ!!親が子を思う?子が親を?それで贅沢が出来るかッ?それで強くなれるのかッ?そんなもので腹が膨れるのなら…この様な戦に命を懸ける必要も無かろうッ!?』

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