eternal〜守りし者〜
『馬鹿な奴めッ。』


参戦して来た大吾に佐護路は呟いた。


権蔵が克徳の首筋にほんの僅かなかすり傷を付けたので精一杯だ。


佐護路と権蔵で前後挟み撃ちになった瞬間、大吾は克徳の右腹を突こうとした。しかし…克徳が眼光を見せた瞬間、権蔵の動きが鈍り、それに気を取られた佐護路のほんの僅かな一瞬…。克徳の刀が大吾の胸を突き刺していた。


言葉を失う大吾…。


その刀が抜かれると同時に地面に叩きつけられる権蔵と大吾。直ぐに受け身を取り構える権蔵とは違って、全く起き上がらない大吾。


『大吾ッッ!!』


名を叫ぶ権蔵と、言葉にならぬ佐護路。


『父上ぇぇぇぇぇッ!!』


泣き叫ぶ空我を掴む将季。


空我の叫びに苛立ちを隠せない克徳はトドメと言わんばかりに倒れ込んだ大吾の背に刀を突き刺した。吐血し、全く動かなくなった大吾。それと同時に吹っ飛ぶ佐護路達。


その目に写った全てが将季の怒りを極限のものへ変えた。


その殺気に佐護路が何かを言おうとしたが、吹き飛ばされた衝撃で背中を強く打ち直ぐには声が出なくなった。

『…しょ…しッ…くッ……そッ。』



『殿ッ!目ですッ!此奴の目を見てはなりませぬッ!!』


権蔵は必死で叫んだ。
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