eternal〜守りし者〜
『……目を潰したくらいでいぃ気になるなッ。俺にはまだ、お前の声が聞こえておる。お前の気を感じ取とれる。まだ終わってはおらぬわッ!』



這いつくばって腕の力を振り絞り将季の元へと近づく空我。



『…空我…。出来ればお前に大吾の仇をと思うておる…トドメはお前にと……だが…。』



そう言って涙を流す将季。



『…………殿……。』


『…病に伏せた克行様はもう長くは無い。今此奴の首を取れば、母香音様はきっとその後を追うであろう………此奴を……生きて返したい………許してくれぬか?……空我…。』


その言葉に空我は手元の土を握り締め言葉にならぬ感情を地面に叩き付け涙した。


『…………………。』



『……すまぬ…空我…。』



『まだ終わっとらんと申しておろうッ!もう首を取ったかの様な上からの物言い…腹ワタが煮えくり返るわッ!死ねッ将季ィ〜ッ!』


向かってくる克徳に将季は己の気を消した。
咄嗟に立ち止まる克徳の額にそっと刀を当てた将季。


ジッと見つめる佐護路と権蔵…。


空我がゆっくり顔を上げると、将季は克徳が刀を握る方の腕を切り落とした。


悲鳴を上げ踠き苦しむ克徳。


『…視覚と片腕を失って生きるのは…死よりも苦しい……だが……それでも生かされた命に、救われる者が居るという事を…決して忘れるな…克徳。』
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