eternal〜守りし者〜
その後、佐護路の部屋を訪ねた2人はその事を報告した。


『…そうかぁ…お前が俺と同じ道を行かんで大吾も喜んでおろうな…。』


首を傾げる紗江に空我と佐護路は笑った。


『良き夫婦になれ。』


『ありがとうございます。』



2人が部屋を去ると、佐護路は酒を持って権蔵の部屋を訪れた。



『…何だ…珍しい事もあるもんだ…。』


『まぁ、たまには良かろう…昔みたいでな。』


そう言って佐護路はお猪口を3つ並べ酒を注いだ。2人でお猪口を手にすると、佐護路は床に残ったお猪口にカツンッと当て一気に飲み干した。


『…良い事でもあったか?』


『…あぁ…。俺らの息子に嫁が来るそうだ…。』


『……ん?』


『…と、同時に…娘が嫁ぐ。』


笑みを浮かべる佐護路を見て権蔵は酒を飲み干した。


『そりゃ中々複雑じゃな…。』


権蔵は静かに笑いながら佐護路に酒を注いでやった。


『…兄貴よぉ…親ってのは…こんな美味い酒を飲む日が来るんだな……。』


権蔵は佐護路が大吾の為に注いだ酒に目をやった。


『今宵は朝まで付き合ってやるか…。』


2人は大吾の泣いて喜ぶ顔を思うと、笑みを浮かべ酒を呑んだ。
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