eternal〜守りし者〜
そして目を開けた瞬間背後に気配。瞬時にしゃがみ込み相手の股を抜け立場逆転で敵の背後に回ると一瞬で敵を見失った。

鈴は佐護路の言った通り、これまでにない敵を相手にしていると悟った。

足の速さでは誰にも負けなかった鈴。神経を研ぎ澄まし敵を追う。

…ダメだ。無闇矢鱈に走り回ってもただ体力を奪われていく一方だ。その気配さえ感じる事が出来れば追い掛ける必要も無い。必ず奴からこっちへ仕掛けて来る…


鈴は足を止め目を閉じた。再び神経を研ぎ澄まし聴力で敵を追った。西の方で駆けているのは空我。北の方は将季。東は微かに佐護路の足音が聞こえる。しかし、どの方角からも敵の動きが読めない。鈴にとって皆の動きが聞こえている内は無事を確認出来ているという事だ。そして、時折隠しきれない殺気が鈴の周りを四方八方飛び交う。それをどのタイミングで突くかは鈴次第。

そして、他の3人もまた姿を見せずして攻撃を仕掛けてくる相手の気配を探っては時折剣を交わした。


………見えた………


鈴は右手の短剣を一直線に放つと敵の心臓に見事命中させた。


……まだだ……もう1人…いる……


仲間を打たれ殺気が遥かに増した敵の動きはよく聞こえた。鈴は相手の動きを先読みし手裏剣を放つと、同時に放たれた敵の手裏剣を左手の短剣で全て跳ね返した。2つの手裏剣が腕と足に命中した敵は毒が周り動きが鈍くなりつつも決して地面に膝をつく事は無かった。
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