eternal〜守りし者〜
鈴は大樹の囁きに気を取られた。

……将季………


それは将季の身の危険を知らせるものだった。鈴は左手の短剣を握り返し全力で駆け出すと、1人目の忍びに刺さった短剣を抜き一気に2人目の忍びを始末した。急ぎ足を進めた鈴が将季の姿を捉えると、再び大樹は囁いた。


……空我………


……お願い!無事でいて!……


将季の元へ駆け寄ると左腕に傷を負っていた。そして3人の忍び。


『将季ッ!』


鈴は目を閉じ近くまで来ていた佐護路の足が空我の元へ向かったのを耳で確認した。

再び目を開くと一気に駆け出し2人の忍びを同時に相手した。だが、1番凄まじい気を感じるのは将季の相手だ。将季に怪我を負わせたのもそいつだ。鈴は先にこの2人を始末してしまわなければと激闘した。そして、負傷した将季も今までにない鈴の戦いぶりに気を奮い立たせた。鈴は将季を守る為想像を遥かに超える攻撃力で奮闘し、頬に一筋の傷を負うも2人の忍びを倒した。今度は2対1だ。

『将季、必ず守る…。』

鈴は将季と共に戦った。
豪腕かつ俊敏な敵に一瞬の隙に首を掴まれた鈴。将季は鈴を救うべく刀を向けるが鈴の両手から短剣が擦り落ちた。


『貴様ぁぁぁぁぁぁ〜ッ‼︎』


将季の叫びが森へと響く。
そして覚醒した将季の猛烈な攻撃に、忍びの手から鈴が離された。一気に息を吸い込んだ鈴は咳込み、朦朧とする意識の中短剣を手に取った。
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