eternal〜守りし者〜
立ち上がった鈴は狂ったように刀を振り回す将季に目を奪われた。


……あれが…将季……


すると、佐護路と共に空我も2人の元へ合流した。


『鈴ッ!』

空我の声に安堵したが、その左手首が折れているのは一目瞭然だった。


『…平気?』


『だせぇ〜だろ?笑えよ。』

そんな会話をよそに、佐護路はじっと将季の動きを見ていた。

『鈴…何があった?』

鈴がその問いに答える間も無く佐護路は一瞬口元が笑った。

『あいつ…覚醒しやがった。』

その言葉に鈴と空我は将季を目で追った。

『一気に仕留める。いくぞ。』

佐護路に続き将季の元へ駆け寄ると4人で前後左右から留めを刺した。


同時に剣を抜くと、忍びはその場に倒れ込んだ。


ふと、我に返る将季は鈴の頬の傷に手をやり不安げな表情を見せた。


『大丈夫か?』


『…うん。』


そして鈴を片腕で抱き寄せるとこう言った。


『お前を失うかと思った…。』


鈴は驚いた。


『一応…俺も…死にかけたんだけど…?』


空我の一言で場が和むと、見て見ぬ振りをするように佐護路が口を開いた。


『戻るぞ。胸騒ぎがする。』


そして4人は城へと急いだ。
その頃城では将我が危篤状態に陥っていた。
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