eternal〜守りし者〜
城へ戻った将季の元に駆け寄った大吾からその事が伝えられると、4人はそのまま将我の元へと向かった。大吾は佐護路と目で任務完了を確認した。


『父上ッ!』


将我はゆっくり目を開けた。


『…将季か………。』


『はい。将季はここにおります。』


将我は将季の顔をじっと見つめると微笑んだ。


『…どうだ?強くなれたか…。』


将我は亡き妻流維(るい)が別れ際に将季へ掛けた言葉を思い出していた。

……将季、強くなりなさい。強くなって大事なものを守るのです。守れる人になりなさい……

流維が息を引き取った後、一晩中側に寄り添って泣いた息子をただ見守る事しか出来なかった将我。翌朝、『強くなりたいです。』そう言って佐護路に頭を下げた幼な子。その想いに応えようと厳しくした佐護路の胸中…。将我の中で走馬灯の様に過去が駆け巡った。


将季は答えた。


『…まだ今よりもっと強くなれると思っています。それを父上にも…どうか…どうか…見せとう御座います…。』


将季は涙を堪えた。


『…そうか。守るものが出来たか…。』


『……はい。』


『では…流維と共に見届けよう……』


そう言い残し将我は48年という短い人生に幕を閉じた。


『父上ッ!…父…ぅえ……。』


大吾の目に涙。佐護路はそっと目を閉じた。
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