eternal〜守りし者〜
後日、正式に将軍となった将季は艶女制度の廃止を告げた。そして、自らの衣装や城内の装飾、食に関する贅沢を禁じ国の民には年貢制度の緩和を言い伝えたのだ。

『我らの城に煌びやかな装飾など必要ない。まだまだ戦の続くこの乱世で豪華に着飾る必要も無い。それがなんの為になる?それで戦に勝てるのか?争いが絶えないのであればせめて国の民には十分な暮らしをさせてやりたい。そしていつか、平穏な日々をこの手で掴みたい。』

その眼光は真っ直ぐ未来を見据え、輝く自信に溢れていた。そのたくましい姿に誰もが背筋を伸ばした。

『この先、平和の世を手に入れる為の戦がいくつも待ち受けている。皆それぞれに守るべきものの為、心して訓練を怠るな。』


大吾は鈴にお凛を連れて将季の元へ来るよう命じた。鈴は急いでお凛の居る部屋へと向かった。


『お凛様ッ!お凛様ッ!将季様がッ…』

珍しく肩で息をする鈴にお凛は微笑んだ。

『どうしたの鈴?落ち着いて。』

『将季様がッ、艶女制度の廃止を仰せられましたッ。直ぐに将季様の元へと…。』

お凛は黙って頷いた。
あまり驚かないお凛に鈴は動揺した。

『お凛様?里へ帰れるのですよ?嬉しくは御座いませんか?』

『鈴、将季様をお待たせしてはなりません。早よ案内を。』

冷静なお凛に鈴は我に返った。

『はい。こちらへ。』
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