eternal〜守りし者〜
鈴達が将季の元へと向かうと、先にお涼と次女が座っていた。その後、奈緒と次女が揃った。

『揃ったな。では、殿。』

大吾がそう言って部屋を出ると、その場には空我が残った。

将季は艶女制度の廃止を告げ、それぞれの艶女に言葉を送った。

『奈緒。』

『はい。』

『具合はどうだ?』

『十分に回復しております。』

『そなたには誠申し訳ない事をした。だが、そなたはまだ若い。この様な城の狭き部屋に閉じ込められて俺の為に人生を終えるなど勿体ない。その命、いつか…まだ見ぬ我が子の為大事にせよ。』

奈緒は泣きながら頭を下げた。

『奈緒の次女お松。』

『はい。』

『お松には城に勤める女子達の訓練指導を命ずる。この城を守るのはお主達だ。』

『はいッ。』




『お涼。』

『はい。』

『裁縫は上手くなったか?』

『はぁ…。』

苦笑いするお涼。

『城での贅沢は出来ぬ様になるが、飯は食っていける。それで良ければ城に残れ。裁縫部屋で良ければな。』

『あっ、ありがとうございます。私は、飯が食えればそれで…あっ、懸命に尽くしたく思います。』

お涼は笑顔で頭を下げた。

『お涼の次女紗江。』

『はい。』

『紗江は筋がいぃと佐護路が名指しした。どうだ?今一度、佐護路の元で弟子修行を積んではみんか?』

『弟子修行を…私に務まるでしょうか…?』

将季は空我と目を合わせ微笑んだ。
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