eternal〜守りし者〜
『まぁ甘くは無い。佐護路は容赦せんからな。だが、そこに居る鈴はその修行を10年耐えた。鈴に出来たんだ。紗江なら5年で追い付くさ。』

空我が笑う。

『はっ。城の戦力になれるのであれば、是非に。』

『うん。健闘を祈る。』




『では、お凛。』

『はい。』

『そなたにはもう申す事は無い。里に帰って待ち人の元へ行け。それと…たまにはその鈴に文をよこしてやってくれ。そなたからの文に許可を与える。』

『将季様…ありがとうございます。』

深く頭を下げるお凛の後ろで鈴は、将季の言葉の意味が引っかかっていた。

…待ち人の元へ…
…どうゆう事?…
…お凛様が将季に話したという事?…

そんな事を気にかけたかと思いきや、お凛からの文…と思うと心がせわしなく喜んだ。


『鈴…。』

将季に名を呼ばれ鈴はビクッとした。

『…あっ、はい。』

『お前は空我と共に俺に付け。』

………付け………?

『……と、申されますと?』

鈴は戸惑っていた。

『空我はこれまで以上に忙しくなる。大吾に付いて城の事を任せねばならんくなるからな。そうなれば俺の訓練相手が不足する。空我は俺を1人にさせたがらん様だ。そう言う事だ。分かったな?』

やれやれ…という空我の表情。

『…はい。謹んでお受け致します。』

頭を下げる鈴の前で微笑むお凛。

その場にいる皆の表情が晴れやかだ。
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