eternal〜守りし者〜
奈緒は驚いた。将季はそのお守りを大事そうに懐へしまうと"何でもない。ただのお守りだ。驚かせてすまない。"そう言って布団に入った。こうしてまたお会い出来るだけで…同じ布団に横たわれるだけで…それで十分。そう思っていた奈緒は将季の慌てた様子に女の影を悟った。"…違う…"そう呟く奈緒の視線の先に護身用の刀が見えた。父は支度金の為に嫌がる奈緒を無理矢理城へ来させた。例え綺麗な身体でこの城を出られたとしてもあんな家には戻りたく無い…。初めて恋心を抱いた相手には指1本触れられる事は無い。そんな相手には想い人が居る…。少女と女の狭間で揺れ動く感情は、その刀へと足を運ばせてしまった。将季は刀の鞘を抜いた奈緒に声を上げた。"止めろッ!"その声に空我が襖を開けた。"奈緒殿ッ!何をしてるッ!"その声に気付いたお松までもが駆け付けた。"誰にも愛されぬは何処にも居場所が無いのと同じ事…どうせ叶わぬ想いなら今此処で逝きとうございます!"そう言って自分の腹に刀を差し込んだ。"奈緒様ぁッ!"お松の声が響いた。
"空我ッ!急いでおさじをッ!"将季は奈緒を抱え必死で声を掛け続けた。"しっかりしろッ!奈緒ッ!"その後一命を取り止めた奈緒が目を覚ますと、そこにはお松が寄り添っていた。"奈緒様…ッ"奈緒の名を泣きながら繰り返した。奈緒は天井を見つめ目を閉じると大粒の涙を溢し、お松の握る手をしっかり握り返した。
"空我ッ!急いでおさじをッ!"将季は奈緒を抱え必死で声を掛け続けた。"しっかりしろッ!奈緒ッ!"その後一命を取り止めた奈緒が目を覚ますと、そこにはお松が寄り添っていた。"奈緒様…ッ"奈緒の名を泣きながら繰り返した。奈緒は天井を見つめ目を閉じると大粒の涙を溢し、お松の握る手をしっかり握り返した。