eternal〜守りし者〜
『そんなに…で御座います!』

『えぇ〜!紗江〜嘘だと言って〜!』

『言いません!』

『言ってぇぇぇ〜!』

『言いませぬッ!』


そう言って顔を見合わせた2人。思わず吹き出した。


『こうして紗江と言い合えるのもこれで最後かと思うと…まぁ、此処での暮らしも悪くなかった。』

『そうですね…あ、いいですか、お涼様。』

『なんだ?』

『同じ城内に居るとはいえ、これからは中々お会いする機会も御座いませんでしょうが…それも絶対とは言い切れませんので、先に伝えておきますが…。』

『うん、うん。なんじゃ?』

『お涼様は思った事を全て口にする能力だけは誰よりも長けております。』

『はぁ?』

『初めて此処へいらした時も、"子を産めばずっと此処にいれるんだろ?"などと…。』

『あぁ…、そんな事言ったかな?』

『仰ったでは御座いませんかぁ!?』

『だって…寺で育ったんだ。支度金だって寺に居る子供らにやった。それであいつらが毎日白いおまんま食えるんなら喜んで子の1人や2人…そう思って此処へ来た。なのに、将季様は1年後綺麗な身体のまま里に返すって…あっ!いけねッ…これ、喋っちゃダメなやつ……。』

お涼は思わず口が滑った。
気まずい顔をするお涼に紗江は目を丸くした。
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