eternal〜守りし者〜
『…綺麗なって、では将季様は1度も…?えっ?だってお涼様、将季様との寝夜は毎回熱く燃え上がると…。』

お涼に嘘話を吹き込まれていた紗江は、お涼に詰め寄った。


『あぁ〜もう!謝まる謝まる!あんな話は嘘だ。全部私の作り話だッ!』


『はい〜?』

呆れる紗江にお涼は両手を合わせ笑顔でベロを出して見せた。

『お涼様ッ‼︎人にはですね、していい事と悪い事が御座いますッ!』

怒る紗江にお涼はこんな話をした。

『まぁまぁ、落ち着いて紗江。言っちゃいけないついでに言っちゃうけど…。急に裁縫を教えろ〜って言ったあの日の前夜、寝夜で将季様に言われたんだ。"ずっと城で暮らしたいのなら飯を作るか裁縫が出来るか…何か取り柄はあるか?"って。』


『将季様が…?』


『うん。子を産ませてもらえんのなら、それ以外に城に残れる方法は無いかと思って聞いてみたらそう言われた。まぁ、飯は寺で子供らに作ってたから出来る方…だとして…裁縫はあんま得意じゃなかったからな。あっ、これ絶対内緒だぞ!空我様にキツく言われてんだよ!…ってか何で?何を口止めされてたんだろ?』

天然と言うか、天真爛漫で口の利き方に難のあるお涼ではあるが、何処か憎めぬ所もあり、孤児達を思う優しさを知る紗江には将季が何故お涼を城に残したのか少し理解出来た様な気がしていた。
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