eternal〜守りし者〜
鈴が将季の側に付く様になってからというもの、夜になると将季は度々鈴の部屋を尋ねた。それを目にした空我は、なるべくしてそうなったのだと…自分に言い聞かせ鈴への想いを再び封じ込めた。

『鈴。』

いつもの様に将季が部屋へ入ると鈴はお凛への文を書いている途中だった。


『文か…。』


『はい。お凛様に…。』


『お凛は元気にしてるのか?』


『先日祝言を挙げたそうです。』


『そうか…待ち人と挙げたか…祝言。』


『えぇ。鈴も嬉しゅうございます。』


『なんだよ…嬉しゅうございますって。』


『だって…話し方を使い分けろと言われてもこうして話してると、昼間にボロが出そうになる…。大吾様に何度咳払いされたか…。』


『確かに大吾は礼儀に厳しい。でも、お前のその堅苦しい話し方は好かんし慣れん。調子が狂うわ。』


『はいはい、そうですかッ。』


『無礼だな。これでも一応将軍様だぞ。』


『あら、将軍様がこんな殺風景なくのいちの部屋にどんな御用で御座いますか?』


将季の悪ふざけに鈴も乗って返した。
すると、将季は鈴の手を引き寄せ接吻を交わした。唇が離れると将季の甘く見つめる瞳に色気が増した。鈴はその瞳に吸い込まれそうな感覚に陥った。
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