eternal〜守りし者〜
すると、将季の手が鈴の腰紐を解いた。


『えっ…あっ…』


戸惑う鈴。


『怖いか…鈴?』



鈴は将季の目をじっと見つめると、ゆっくり首を横に振った。


将季は部屋の隅に畳まれた布団を引き寄せ手探りに広げると、灯りを吹き消した。

鈴の胸は今までに無いほど高鳴った。

鈴の身体が、将季によってそっと布団へと倒された。将季の手が鈴の襟に掛かるとそれをゆっくり開いて鈴の身体が露わになった。

『目を閉じろ…鈴。』

将季の甘く優しい囁きに鈴はそっと目を閉じた。首筋を伝う将季の唇に鈴は思わず吐息紛れの声を漏らした。ゆっくり、ゆっくり胸へと下りてゆくと鈴はもう…されるがまま、その身を預けた。こうして2人は初めて肌を重ねた。なんとも言えない身体の反応…将季のたくましい腕や鼓動が伝わる胸板。何もかもが愛おしく思える夜だった。コトが済んでも将季は鈴の身体に唇を重ねた続けた。鈴は股の痛みを感じながらも、その愛おしい時間と余韻に酔いしれた。


『…俺はいつか、この駿流美を皆にとっての"まほろば"にしたい…。』


『…まほろば…この駿流美を…?』


『あぁ…。戦を無くし…皆が笑い合える世を作りたい。さすれば、この駿流美もいつか、皆にとっての"まほろば"となろう…。』


『……作りましょう…共に…皆にとっての"まほろば"を…。』


鈴は将季の腕をグッと掴んだ。


『…鈴。』


囁く将季に目を合わせた。


『俺と夫婦(めおと)にならぬか?』


『えっ?』


鈴は思いもよらぬ告白に目を丸くした。


『俺はもう…お前を戦になど連れて行きたくは無い。もう2度と…この身体に、傷一つ負わせたく無いのだ…。』


そう言って鈴を強く抱きしめた。
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