eternal〜守りし者〜
『何をしてる呼遙。血迷ったか?』


斬馬の問いに呼遙は構えた。


『いや…鈴は私が殺(ヤ)る。』



その言葉を聞いた鈴の目に涙がこみ上げた。


……呼遙……何故……
…やっと会えたのに…
…どうして殺し合わねばならん…



『では始めよう。』


斬馬の視線が将季に絞られた。

…このままでは鈴が命を落としかねん…

そう思った将季は思わず気を立てた。佐護路に気付かせる為だ。

……頼む佐護路…鈴を頼む……

ただならぬ気を発した将季に、佐護路…そして空我もそれに気付いた。

佐護路は1人の忍びに手こずっていた。

『久しぶりだな佐護路。』

『弦蔵(げんぞう)…相変わらず手強いな。』

『この間はよくも俺の弟を殺してくれたな…。お前に右眼を潰された恨み、今ここで晴らしてやるわ。』

『…弟?』

佐護路は、将我がこの世を去った日に将季が森で倒した1人の忍びをの事を思い出した。
そんな時だった。将季の気が放たれた瞬間、弦蔵は笑った。

『呼ばれた様だな…。だが行けんぞ佐護路。この俺を倒すまではな。』

佐護路は焦った。弦蔵を相手に多少の時間が必要である事は誰よりも分かっていた。

『…右眼だけでは分が悪い。もう片方も潰してやろう。』

そう言い放つと風を切る様に2人は目に見えぬ速さで死闘を繰り広げた。


そして、斬馬と将季も剣を交わした。

呼遙が放った手裏剣が鈴の耳元を掠めた。
< 66 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop