eternal〜守りし者〜
『一気に行くぞッ!!待ってろ快晴!』

将季が駆け出すと皆、それに続いて走った。敵を斬りながら快晴の元へと一直線。


そして将軍 玉城 快晴の前へと辿り着いた。
快晴は卑怯で臆病な性格、剣術もさほどの腕前故、金でモノを言わす男だ。忍びや豪腕な兵達も皆、快晴が金で集めた者達ばかり。これまでの戦を勝ち上がり大盛を広げてこれたのも全てその者達が勝利してきた結果に過ぎない。快晴自身が戦で刀を抜く事など1度も無い。ただ軍が攻め入る1番後ろでそれを眺め、酒を飲みながらただひたすら戦が終わるのを見届けるだけ。自分の目の前に敵の将が現れる事など1度も無かったのだ。


『大盛軍 将 玉城 快晴!我は駿流美軍 将 菅張 将季。その首頂戴致す!』

将季の眼光に震え上がった快晴は腰を抜かした。

『えぇ〜い!皆何をしているッ!これを何とかせぇ〜ぃ!』

快晴が声を震わせると怯む兵達の陰から1人の忍びが姿を見せた。

『私がお相手しよう。』

その忍びに佐護路と大吾が思わず顔をしかめた。

『…権蔵(ごんぞう)…。』

大吾が忍びの名を零すと、空我が反応した。

『…権蔵?……権蔵……もしかしてッ!?』

『知ってるのか空我?』

将季が問うと快晴が口を開いた。

『実の妹の次は兄じゃ!権蔵、お前もやっと出番が来て嬉しかろう?さぁ!さっさと始末しろッ!』
< 70 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop