eternal〜守りし者〜
『…どうゆう事だ?』
佐護路の問いに権蔵は口を開いた。
『20年前…俺は初めて、己の怒りだけで人を切った。小夜達を殺した山賊達だ。そして、将我様の元へと向かい波紋を申し出た。しかし…将我様は首を縦には振らなかった。それどころか、間者という役目を与えた。小夜の元へ行きたいと願った俺の心を察したのやもしれん。いつか…駿流美を攻め入る日が来るまで…生きろと…。湖太郎と2日違いで産まれた将季様を我が子と思えと仰った。"この子の為に生きてはくれぬか"と…それで俺は大盛へ向かった。すると、村では若い娘が次々と姿を消し、幼子が人攫いに合うという噂を耳にした。上手く快晴の用心棒となり側に仕えるとすぐに、その訳を知った。村で姿を消した娘達は毎夜快晴の寝夜の相手を強いられ、幼子達は城に仕える忍びとして生きる道を与えられていた。その為に山賊を金で操り、抵抗する者は殺めることも辞さんと。
直ぐにでも快晴の首をはねてやりたかった。しかし、それでは何の為に大盛へ来たのか分からん。多くの葛藤の中で何度殺意を噛み殺してきたか…。そんな時だ…呼遙が城に連れて来られたのは…。心を閉ざし、ただひたすら修行に耐える呼遙が、弦蔵らの偽り話で行き別れた姉を恨み与えられた使命を全うしていく姿。殺めた数だけ流した涙。"死にたい"という気持ちとは裏腹に強くなる自分。そんな呼遙に俺は自分を重ねた。本当に憎い相手を殺せず…言われた通り他の者を殺めていく…。そんな日々に、そんな人生に…呼遙の心はもう死んでいたというのに…。終わらせてやりたかった。そんな日々も、そんな人生も…。それでも、呼遙が1度だけ見せた笑みが俺をそうはさせてくれなかった。』
佐護路の問いに権蔵は口を開いた。
『20年前…俺は初めて、己の怒りだけで人を切った。小夜達を殺した山賊達だ。そして、将我様の元へと向かい波紋を申し出た。しかし…将我様は首を縦には振らなかった。それどころか、間者という役目を与えた。小夜の元へ行きたいと願った俺の心を察したのやもしれん。いつか…駿流美を攻め入る日が来るまで…生きろと…。湖太郎と2日違いで産まれた将季様を我が子と思えと仰った。"この子の為に生きてはくれぬか"と…それで俺は大盛へ向かった。すると、村では若い娘が次々と姿を消し、幼子が人攫いに合うという噂を耳にした。上手く快晴の用心棒となり側に仕えるとすぐに、その訳を知った。村で姿を消した娘達は毎夜快晴の寝夜の相手を強いられ、幼子達は城に仕える忍びとして生きる道を与えられていた。その為に山賊を金で操り、抵抗する者は殺めることも辞さんと。
直ぐにでも快晴の首をはねてやりたかった。しかし、それでは何の為に大盛へ来たのか分からん。多くの葛藤の中で何度殺意を噛み殺してきたか…。そんな時だ…呼遙が城に連れて来られたのは…。心を閉ざし、ただひたすら修行に耐える呼遙が、弦蔵らの偽り話で行き別れた姉を恨み与えられた使命を全うしていく姿。殺めた数だけ流した涙。"死にたい"という気持ちとは裏腹に強くなる自分。そんな呼遙に俺は自分を重ねた。本当に憎い相手を殺せず…言われた通り他の者を殺めていく…。そんな日々に、そんな人生に…呼遙の心はもう死んでいたというのに…。終わらせてやりたかった。そんな日々も、そんな人生も…。それでも、呼遙が1度だけ見せた笑みが俺をそうはさせてくれなかった。』