eternal〜守りし者〜
『…親不孝…か。鈴は佐護路を父と思うておるのか?』
『…はい。もう1人の父に御座います。』
『……ならば佐護路は、ヤキモチを妬いているのやも知れんな。』
鈴は驚きとともに慌てて答えた。
『そっ、それは違います!師匠はそんな…』
『違わぬ。それはな鈴…男としてでは無い。父親としてのヤキモチだ…。子が自分の元から巣立っていく…それを寂しく思う…ただそれだけの事よ。親とは、子の幸せを願うようにしか生きられん。確かに此処でお前を拾い鍛え上げた師匠だという事に変わりはない。だがな、弟子というのは我が子同然。ましてや、自らの手で忍びの道に足を踏み込ませた子なら尚更。弟子にしたその日から自分のせいで、いつかお前が命を落とすやもしれぬという意味での後悔ならば、それは死んでも尽きぬだろう。故に厳しくなる。命を落とさぬ様鬼にもなる。何があっても生きて欲しいからな。そうして育てた子がこれから一端の幸せを掴もうとしている。仕える者の為、その命尽きるまで戦わねばならぬ人生を与えてしまった女子にだ。嬉しく無い訳が無い。それを裏切りなどと…ならばそれは、佐護路にとって極上の裏切りであろう?』
鈴はまるで、多くを語らぬ佐護路の心を見せられた様で言葉にならず1度小さくコクンと頷いた後、自分に言い聞かす様小刻みに首を縦に振った。その顔はホッとした様な喜びに満ちていた。優しい表情で鈴を見つめる権蔵もまた弟佐護路の愛弟子の幸せを願った。
『…はい。もう1人の父に御座います。』
『……ならば佐護路は、ヤキモチを妬いているのやも知れんな。』
鈴は驚きとともに慌てて答えた。
『そっ、それは違います!師匠はそんな…』
『違わぬ。それはな鈴…男としてでは無い。父親としてのヤキモチだ…。子が自分の元から巣立っていく…それを寂しく思う…ただそれだけの事よ。親とは、子の幸せを願うようにしか生きられん。確かに此処でお前を拾い鍛え上げた師匠だという事に変わりはない。だがな、弟子というのは我が子同然。ましてや、自らの手で忍びの道に足を踏み込ませた子なら尚更。弟子にしたその日から自分のせいで、いつかお前が命を落とすやもしれぬという意味での後悔ならば、それは死んでも尽きぬだろう。故に厳しくなる。命を落とさぬ様鬼にもなる。何があっても生きて欲しいからな。そうして育てた子がこれから一端の幸せを掴もうとしている。仕える者の為、その命尽きるまで戦わねばならぬ人生を与えてしまった女子にだ。嬉しく無い訳が無い。それを裏切りなどと…ならばそれは、佐護路にとって極上の裏切りであろう?』
鈴はまるで、多くを語らぬ佐護路の心を見せられた様で言葉にならず1度小さくコクンと頷いた後、自分に言い聞かす様小刻みに首を縦に振った。その顔はホッとした様な喜びに満ちていた。優しい表情で鈴を見つめる権蔵もまた弟佐護路の愛弟子の幸せを願った。