eternal〜守りし者〜
宴は昼間からずっと続いているが、夕暮れ前にお凛の為に籠が用意された。

『お凛、今日は誠に感謝する。』

『いいえ、殿。このような日にお招き頂けたた事、本当に感謝申し上げます。鈴と…お鈴の様と、どうかお幸せにお暮らし下さい。』

『うん。お凛も、元気な子を。』

『はい。』


この日、籠に乗り込むお凛を鈴は笑顔で見送る事が出来た。


その日の晩…月を見上げた後、同じ布団で眠りに就いた2人は初めて一緒に朝を迎えた。明るくなっても中々布団から出るのが勿体ないようで、2人は目覚めた後も起き上がろうとはしなかった。

『殿…?』

『そろそろ支度をしなくては…。』

『…まだ良い。』

『…しかし…。』

『たまには良かろう…。』

『なりません…。』

『声が掛かるまで寝たフリをすれば良い。』

『…そんな幼な子の様な事を…。』

そう言いながらも、将季に包まれながら耳元で囁かれる言葉に抵抗出来ずにいる鈴。こんなに幸せな朝を迎えたのは初めてであった。

『…こんな朝を待ってたんだ。ずっと…。』

将季も自分と同じ事を感じていたのだと分かると鈴は顔を少し赤らめた。

『…まだ、夢の中にいる様です。』

『ならば一層、このまま眠るがいぃ。今日はずっとこうしていたい。』
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