eternal〜守りし者〜
襖の向こうから大吾の足音が聞こえてくると
将季は薄く目を開け呟いた。


『…まこと…空気の読めん男だ…。』



『失礼致しまする殿。お目覚めの刻に御座います。』


将季は鈴の身体を自分の方へと向けた。


『殿〜ッ?殿ッ?』


廊下の向こうで襖に手を掛ける大吾。


『分かっておるッ!まだ鈴が服を着ておらん。下がれッ!』


思いも寄らぬ返しに驚く大吾と鈴。
鈴が声を上げて否定しようとした瞬間、将季はそれを阻止する様に唇で唇を塞いだ。


『…ふぇッ!?…あぁ〜、なんとッ!?失礼致しましたッ!!』


そう言って大吾は早々にその場を去って行った。その足音が遠のいて行くと、将季は悪戯な笑みを浮かべ逆に鈴の服を脱がせ始めた。


『ちょッ…殿ッ!』


小声で慌てる鈴に将季は布団を被って重なり合った。優しく触れる将季に鈴は身を任せるしか無かった。それでも、この甘い時間が愛しかった。


動揺し音を立てて廊下を足早に歩く大吾に空我は声を掛けた。

『どうなされた父上?殿はお目覚めで?』

それに驚いた大吾に、空我も目を丸くした。

『とッ…殿はそのぉ〜もちろんお目覚めであったが…。』

しどろもどろな大吾に空我は首を傾げた。

『……が…何です?』

『えぇ〜い、野暮な事を聞くで無いッ!』

そう言って自分の部屋へと向かい音を立てて襖を閉めた。


『……………あっ……あぁ………。』


悟った空我も頷きながら天を見上げると、静かに部屋へ戻りス〜ッと襖を閉めた。
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