eternal〜守りし者〜
国が1つになる。その為の戦。将季は鈴にこんな話をした。

『鈴…俺は勝つ。勝って必ずこの国を駿流美の様に皆が笑って暮らせる様努める。将呼や沙莉の為にも。』


『…はい。』


『だが…もし藤原軍が城に攻め入る様な事があれば…その時は…。』


『必ず…あの子達をお守り致します。この命に代えても…必ず…。』


『鈴…そうならぬ様、城の守りは十分に致す。それでも…の話だ。例え、俺の首が取られたとしても…お前は子供達を守れ。余計な事は考えるな。それだけは、絶対だ。』


『…ならば私も戦にお連れ下さいッ!』


『ならんッ!』


『紗江も十分子供達を守れます!それに、城落されるとならば私は殿のお側を離れとうは御座いませんッ!』


『何を申す…。お前が守るは俺では無い。あの子達だ。お前の事は、俺が守ると言ってるだろ。信じろ…鈴。』


『……………生きて…必ず…鈴の元へ…あの子達の待つこの城へ……お戻り下さい。』


『……あぁ。俺は、約束を守る男だ。お前が1番…それを知っておるではないか。』


将季の見せた笑みにたまらなく悲しくなった鈴。


『…貴方を…失いたく無い…。』


『それは俺も同じだ。』


そう言って将季は鈴を抱きしめた。鈴はしっかりしがみついた。決して失いたくない将季をキツくキツく抱きしめた。
< 91 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop