屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜



強い風にはためく白衣
肩までの 銀色の髪


困惑した表情が
不思議そうに、首を傾げる




「 どこがいいのか、全く判らない…
お前一人、守れなかった男なのに… 」




「 …何されても…!!
リュウジならいいの…!!


痛くたって、なんだって ―――
リュウジのしてくれる事なら
私はなんでも嬉しいんだよ!! 」




ミズタニは溜め息をついて
片手をジーンズの腰に


もう片方の手を
高く延ばし、空へと掲げた







―――――― 銃声







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