世界No.1の総長と一輪の花 エイプリルフール特別編
靴をはいて玄関を出ようとしたら……──
パシッと掴まれた腕。
くるりと後ろを振り向けば、詩優がいて……
「嘘だって気づいてた……ごめん」
申しわけなさそうな表情でそう言った。
「…へ?」
い、今…
う、嘘だって…気づいてた…って言ったの?え?え!?
頭の中が混乱してくる。
「花莉、お前美容院行ったあと駅前のカフェにいただろ」
ぐるぐるいろんなことを考えて、悩んでいたら口を開いた詩優。
っていうか
「なんで知ってるの!?」
駅前のカフェに行ったのは確かだ。
だけど、私と京子と明日葉の3人で行った。女の子に人気のカフェで、店内はほとんど女性。ちらほらとカップルが目に入ったけど、男性だけで来ている人は見なかった気がする。
私は詩優に美容院のあとにカフェに行ってくる、と伝えただけで、どこのカフェに行くかは言っていないんだ。