『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜
「ゲホ…ゲホ…ゲホ…」
「私、帰りますね」
佐々野さんがキャンパスを片付けた
時計を見たら
まだ早い時間だった
「佐々野さん、なんか用事?」
「いえ、風邪うつりたくないから…
先輩も帰りませんか?」
佐々野さんに誘われた
「うん、ふたりとも
悪いけど、帰って…ゲホ
ホントにうつしたら悪いからさ…
ゲホゲホ…」
「私は、もう少し…」
「じゃあ、先輩
私、帰りますね
お先にスミマセン
では、先生、お大事に…」
「うん、おつかれさま」
「さよなら…うつってたらごめん
ゲホゲホ…」
佐々野さんは、さっさと帰って行った