『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜
ドーン…ドーン…
窓の外から花火の音がした
「まだ暑いかもしれないけど
窓開けようか…
音、したほうがいいよね」
先生はベランダの窓を開けた
外の熱気が冷えた部屋に入ってきた
私と先生は窓際に座った
ドキドキした
ドーン…ドーン…ドーン…
「ちょっと、あの木が邪魔だね」
先生が言った
私は先生と花火を見れることが
嬉しくて仕方なかった
先生と一緒に花火を見ることができるなんて
桜が咲いていた頃の先生と私には
考えられなかったから