『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生、寝たかな…?


先生は私に背を向けてた




「先生…寝た?」





返事はなかった



「先生、迷惑だよね…
ごめんなさい

明日も仕事なのに
私のせいでベッドで寝れなくて


私に出会わなければ
先生も辞めなくてよかったのに…


再会も…
しなければよかったね


私だけ嬉しくて…
私だけ喜んで、バカみたい

先生…
私、自分のことばっかりで、ごめんなさい

やっぱり、まだ子供だった…私」



寝ている先生の背中に
独り言を言った


涙で声が震えた




先生、やっぱり好き…


やっぱりまだ好き…


ごめんなさい





< 299 / 344 >

この作品をシェア

pagetop