授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
初めて黒川さんに名前を呼ばれてドキンと胸が跳ねる。その瞳を覗き込むと、真摯な眼差しが私を見つめている。
「俺と一緒に暮らさないか?」
「え……?」
あまりにも唐突な申し出に声がうわずりそうになる。瞬きも忘れて目を見開いていると黒川さんがふっと睫毛を伏せた。
「空き巣のときみたいに君を危険な目に遭わせたくないんだ。俺の目の届くところに置いておきたくて……」
「危険な目って……空き巣のことまだ気になってるんですか? だって、もう警察に捕まったじゃ――」
黒川さんはちらりと私を見て姿勢を改めたと思ったら、ぐっと声を低くする。
「捕まった犯人は……俺の知ってるやつだったんだ」
「え?」
「商店街の空き巣被害の原因は……俺のせいだ」
できることなら彼はこのことをずっと黙っていたかった。と、苦しげな表情からその思いがひしひしと伝わってくる。だけど、私は息を詰めたまま動くことができなかった。
「どう、いう、こと……ですか?」
「俺と一緒に暮らさないか?」
「え……?」
あまりにも唐突な申し出に声がうわずりそうになる。瞬きも忘れて目を見開いていると黒川さんがふっと睫毛を伏せた。
「空き巣のときみたいに君を危険な目に遭わせたくないんだ。俺の目の届くところに置いておきたくて……」
「危険な目って……空き巣のことまだ気になってるんですか? だって、もう警察に捕まったじゃ――」
黒川さんはちらりと私を見て姿勢を改めたと思ったら、ぐっと声を低くする。
「捕まった犯人は……俺の知ってるやつだったんだ」
「え?」
「商店街の空き巣被害の原因は……俺のせいだ」
できることなら彼はこのことをずっと黙っていたかった。と、苦しげな表情からその思いがひしひしと伝わってくる。だけど、私は息を詰めたまま動くことができなかった。
「どう、いう、こと……ですか?」