授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
小さな店だけど、聖子がひとり抜けただけで一日が慌ただしく、あっという間に過ぎていく。外を見れば、もう日が暮れて厨房では光弘さんがひとりで後片付けをしていた。
「レジのお金、OKです。金庫に入れておきました」
「あぁ、お疲れ様。松下さんが厨房を手伝ってくれてるおかげでずいぶん楽になった。義父も最近腰が痛いってよく言ってたから。はいこれ、坂田先生のところに行くんだろ?」
店を閉めると、光弘さんがいつものようにお裾分けのパンの入った紙袋を手渡してきた。
「ありがとうございます。みんなここのパンが一番だって言って喜んでますよ」
「そりゃ光栄だな」
光弘さんは清隆さんに似て口数は少ないけれど、こうして毎日一緒に働くにつれ徐々に会話も増えてきた。これから光弘さんは明日、聖子の病院へ持っていく日用品などを買いに行くらしい。
「黒川先生は?」
「今夜は少し遅くなるって、さっきメールが来てました。あ、でもパンだけは事務所に届けに行ってきます」
「そうか、気をつけてな」
私は光弘さんと別れると、事務所へ足を向けた。
「レジのお金、OKです。金庫に入れておきました」
「あぁ、お疲れ様。松下さんが厨房を手伝ってくれてるおかげでずいぶん楽になった。義父も最近腰が痛いってよく言ってたから。はいこれ、坂田先生のところに行くんだろ?」
店を閉めると、光弘さんがいつものようにお裾分けのパンの入った紙袋を手渡してきた。
「ありがとうございます。みんなここのパンが一番だって言って喜んでますよ」
「そりゃ光栄だな」
光弘さんは清隆さんに似て口数は少ないけれど、こうして毎日一緒に働くにつれ徐々に会話も増えてきた。これから光弘さんは明日、聖子の病院へ持っていく日用品などを買いに行くらしい。
「黒川先生は?」
「今夜は少し遅くなるって、さっきメールが来てました。あ、でもパンだけは事務所に届けに行ってきます」
「そうか、気をつけてな」
私は光弘さんと別れると、事務所へ足を向けた。