続・隣人はクールな同期でした。

もちろんそれを容認出来るワケもなく――


「あんの野郎…
 マジで許さねぇ」


怒るわな、そりゃぁ。

せっかく落ち着いたはずなのに
さっき以上に激しさを増した怒りは
ビリビリとした雷のようなオーラで
ジンを纏っている。

今触れたら感電死しそう。


「年下相手に
 そんなムキにならなくても…」

「あ゛ぁ?」


地雷か落雷か
アタシの発言も自爆寸前、命取り。


「セツナはもっと警戒しろよな。
それでなくても男に関して鈍感なんだから。
特にアイツには気を付けろ。
何考えてんのかマジでわかんねぇ」

「あ、はい…」


なぜアタシが説教されてる?
それに鈍感って
アンタも人の事言えないからね。


「それにしても胸クソ悪い男だな」


こうときは本当に口が悪い。

あのコが何したって話じゃないのに
どうしてそんなに殺意むき出しなのよ。
仕事復帰したら
先が思いやられるな。



そんなイヤな予感と不安を抱えながら
しばらくしてアタシもようやく仕事復帰したのだけど――――


「あ!セツナさんだ!」


復帰初日にさっそく登場、年下“風見くん”

 
< 15 / 151 >

この作品をシェア

pagetop