twilight sinfonia
……それは病むわ。


「あぁ、うん……お疲れ様。とりあえず、そのまま当て直す?それともまた作っちゃう?」
「うん……なんか、納得いってなかったから作り直す」


割とガチで気落ちしてる瀬那。
それは家についてからもそうで、いつもならすぐパソコンの前に座る瀬那だけど、今日はまっすぐベッドに腰かけた。


「瑠南……病んだ」
「手伝うから、病まないで」


座っている瀬那に手を伸ばすと、ナチュラルに膝の上に吸い込まれる。
背中に感じる温もり……とかだったらよかったんだけど、ガッツリ向かい合ってる。
……バカみたいに恥ずかしい。


「久々、かも……」


私の首筋に顔を埋めて、密着する。
そんなの、私も久々だっての。
瀬那の匂いがやけに懐かしく感じて、私も瀬那の背中に手を回す。


「瀬那?早くやらなきゃ、私明日お仕事なんだけど……」
「ん……わかってる」


病んでるなー……。
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