twilight sinfonia
「……仕方ねーじゃん。俺らは琉星に頼って来たんだぞ?
いつかはしっぺ返し来るだろ」
「でも、琉星がいないと、寂しいのはだいぶわかる」


私の脳内の疑問を拾うように瀬那は私を見て言った。
快斗は既に深優をあやそうと抱き上げていた。


「……でも、私たち今まで全部琉星に任せて来た。
こういうのの進行だって、練習スケジュールだって、みんなに喝入れてくれるのも、慰めてくれるのも、褒めてくれるのも、みんな琉星だったよ?」
「……あぁ、わかってる。
俺らは琉星がいなきゃ何もできねーよ。知ってる」
「そうだねー、ほんっと、全部琉星任せだった」


2人は、寂寥感を漂わせている。


2人とも、ダメージは大きい。
だけど、泣きじゃくる私たちのことを考えてくれている、から。
だからこうやって、笑っていようとしてくれているんだ。
知ってる、そんなの私だってわかってる。
わかってるけど……強くなんてなれない。
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