悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 ソニアに圧倒されてしまったのか、誰もソニアをとめようとはしない。最終的に、ソニアに手を差し伸べたのは、レオンティーナだった。

「――ありがとうございます、殿下。殿下に感謝いたします。ソニアの友人を助けることができてほっとしました」

 にっこりと笑って、ヴィルヘルムに花を持たせておくことにする。そうすれば、皇族は満足だろうと思ったのだ。
 だが、ヴィルヘルムは満足せず、なおもレオンティーナを見つめ続ける。

「いや、僕が気づいたのは――レオンティーナ嬢の言葉があったからだ」

 首をかしげていたら、ヴィルヘルムはレオンティーナの前で頭を下げた。

「子供の数が合わないことも、本の存在も。僕は気づかなかった。施設長が身に着けている品が高価なものであることも――あの施設には、何度も視察に訪れていたのに。上辺だけを見て、うまくいっているものだと思い込んでいたんだ」

 そう告げるヴィルヘルムの声音は真摯なもので。レオンティーナも思わず言葉を失った。

「――いえ、私はたいしたことはしていません。実際に悪を絶ったのは、殿下です」

 皇族を敵に回さない方がいい――少なくとも、今は。
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