悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
(……ああ、そう言えば、ここに来たことがあったわ)
入り口を通ったところで、レオンティーナは思い出した。
前世でも、ここに来たことがある。けれど、両親とではなかった。
退屈しているレオンティーナを見かねた使用人が、父の許可を取って連れ出してくれたのである。
レオンティーナの目の前を、両親に挟まれ、手をつないだ女の子が通り過ぎていく。
レオンティーナは、少女の背中を見送った。
(別に、羨ましいとかいうわけじゃないし)
今は八歳の少女の姿であるけれど、前世の記憶がある。あんな風に、手を繋ぎたいなんて考えているわけじゃない。
レオンティーナがその場に立ち尽くしていたら、左手が父に取られた。
「……え?」
「右手は、お母様にお願いしなさい」
「……いいの?」
母は、照れくさそうに、レオンティーナの右手を取る。
(……ソニアは?)
くるりと後ろを向いたら、ソニアはひとり立ち尽くしていた。どうしたらいいか、わからないらしい。
レオンティーナは、両親の手から自分の手を引き抜き、ソニアの方に駆け寄る。そして、ソニアの手を取った。
入り口を通ったところで、レオンティーナは思い出した。
前世でも、ここに来たことがある。けれど、両親とではなかった。
退屈しているレオンティーナを見かねた使用人が、父の許可を取って連れ出してくれたのである。
レオンティーナの目の前を、両親に挟まれ、手をつないだ女の子が通り過ぎていく。
レオンティーナは、少女の背中を見送った。
(別に、羨ましいとかいうわけじゃないし)
今は八歳の少女の姿であるけれど、前世の記憶がある。あんな風に、手を繋ぎたいなんて考えているわけじゃない。
レオンティーナがその場に立ち尽くしていたら、左手が父に取られた。
「……え?」
「右手は、お母様にお願いしなさい」
「……いいの?」
母は、照れくさそうに、レオンティーナの右手を取る。
(……ソニアは?)
くるりと後ろを向いたら、ソニアはひとり立ち尽くしていた。どうしたらいいか、わからないらしい。
レオンティーナは、両親の手から自分の手を引き抜き、ソニアの方に駆け寄る。そして、ソニアの手を取った。